【2019年】10連休の株式市場、傾向と対策は!?

10連休 投資テクニック
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こんばんわ、ひな祭りは英語でDoll’s Festivalだと一昨日はじめて知ったあわび・ゆうです。

さて、あと2ヶ月あまりで待望?の10連休ゴールデンウィークですが、すでに海外旅行の予約は3倍以上の予約状況だの、ハワイは往復50万だの盛り上がっていますが、我々個人投資家として考えるべきは10連休のポジショニングではないでしょうか。

■2019年10連休

4月26日(金) 立会日
4月27日(土) 土曜日
4月28日(日) 日曜日
4月29日(月)  昭和の日
4月30日(火) 国民の休日
5月1日(水) 天皇即位の日
5月2日(木) 国民の休日
5月3日(金) 憲法記念日
5月4日(土) みどりの日
5月5日(日) こどもの日
5月6日(月) 振替休日
5月7日(火) 立会日

 

ざっと、このようなスケジュールになっています。
参考:https://www.jpx.co.jp/news/1030/20190115-01.html(日本取引所グループ)

 

10連休前の手仕舞い換金売り?

昨年末あたりから日本市場が休みになるたびに為替市場でフラッシュ・クラッシュが発生し104円まで円が買われたり、薄いところをCMEで仕掛けられたりと、どうも下方向への意思が感じられます。

さすがに今回の10連休では学習効果が働くでしょう。
事前に短期ポジションは手仕舞っておこうとする投資家は非常に多いと思います。

実際、個人投資家と話してても「手仕舞っちゃうよね」と皆さんおっしゃいます。

しかし、実際はどうなんでしょうか?
気になったので調べてみました。

10連休:過去のゴールデンウィークは?

日経平均そのものをGW直前に買って、GW直後に売ったと仮定します。

1998-2018年ではズバリ、11勝10敗の勝率【52%】となりました。
 
意外と拍子抜けな結果だと思いませんか。
わざわざ連休リスクを背負った割には低い勝率かもしれません。

これなら、特にリスクテイクの必要は感じません。
指数系のポジションなら軽くしてから10連休にのぞんだ方が良さそうです


次に新興市場をみてみます。

JASDAQ平均をみてみると、1998-2018年では、13勝8敗の勝率【62%】です。

これは明確にエッジがありますね!!

個人投資家中心の新興市場は連休前には過剰にリスク回避の行動に出て、その分ゴールデンウィーク後には強烈な買戻しに入るという事が読み取れます。

さらにセクター(業種)別に分解していくと、
(1998-2018年)

水産: 9勝12敗 【43%】
鉱業: 8勝13敗 【38%】
建設: 10勝11敗 【47%】
食品: 7勝14敗 【33%】
繊維: 11勝10敗 【52%】
紙パルプ: 11勝10敗 【52%】
化学: 12勝9敗 【57%】
医薬品: 7勝14敗 【33%】
石油: 13勝8敗 【62%】
ゴム: 12勝9敗 【57%】
窯業: 9勝12敗 【43%】
鉄鋼: 10勝11敗 【47%】
非鉄金属: 11勝10敗 【52%】
機械: 11勝10敗 【52%】
電気機器: 12勝9敗 【57%】
造船: 8勝13敗 【38%】
自動車: 13勝8敗 【62%】
輸送用機器: 10勝11敗 【47%】
精密機器: 8勝13敗 【38%】
その他製造: 9勝12敗 【43%】
商社: 12勝9敗 【57%】
小売: 11勝10敗 【52%】
銀行: 10勝11敗 【47%】
その他金融: 12勝9敗 【57%】
証券: 6勝15敗 【28%】
保険: 10勝11敗 【47%】
不動産: 13勝8敗 【62%】
陸運: 10勝11敗 【47%】
海運: 10勝11敗 【47%】
空運: 8勝13敗 【38%】
倉庫: 9勝12敗 【43%】
通信: 13勝8敗 【62%】
電力: 13勝8敗 【62%】
ガス: 9勝12敗 【43%】
サービス: 10勝11敗 【47%】


以上のような結果となりました。

証券セクターが際立って弱いのが目立ちます。
医薬品の弱さも目立ちます。盛り上がってるバイオ関連は警戒でしょうか。
インフラ関連が圧倒的に強いと予想しましたが、まったくそんな事もなく、概して穏やかな結果でした。凪です。

10連休は売り方警報!

今年に入ってからインバース(1357)が過去最大の時価総額になったことが界隈で話題になったように、すでに個人投資家のヘッジは進んでおり、むしろショートポジションの手仕舞い方に留意すべきではないかと思います。


▲ダブルインバースの時価総額
引用元:Bloomberg

ゴールデンウィーク前4/23約定分は受け渡しにGWをまるまる挟むため、11日分の逆日歩をとられる事になります。

10連休前の一週間は、高額逆日歩常連銘柄や、品貸し調達が厳しい銘柄を中心に激しい需給戦が繰り広げられるのではないでしょうか。

そこを予想して買い建てしていくと期待値の高い結果がうまれるのではないかと私は考えます。


過去に逆日歩をともなって大相場を形成した代表的な銘柄を並べてみます。
いずれも相場閑散期に売り方を燃料にして初動をつけています。

巴コーポレーション(1921) 2004/08~

沖電線(5815) 2004/12~

ゴルドウイン(8111) 2008/06~

ルックHD(8029) 2003/03~

レナウン(3606) 2017/07~



今回の10連休もひとつは似たような相場が作られると思いますよ。

10連休まとめ

過去の検証ではゴールデンウィークは警戒感のわりには平穏な値動きにとどまっています。

それを踏まえると、過度の警戒感醸成はショートポジションの方が危険性が高いと考えます。

とはいえ、どうしても個人投資家は手仕舞いたい心理が働きますので、個別株を無理に売る動きがあれば、絶好の買い場ではないでしょうか。


以上です。

個人的には、GWの海外は高値掴みなので、国内でゆっくりしたいと思います。



株でもリアルでも高値掴みは大嫌いです!よくやりますが(笑

ありがとうございました。

 


参考:(Bloomberg)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-22/PNAUID6KLVR401