今話題のサンバイオ株の暴落を全身全霊で受け止めた結果、1億3,000万という途方もない金額を失ってしまい、人生の黄昏(たそがれ)を感じている投資家あわび・ユウです。
この悲劇を忘れないよう、自分のためにも記録としてとどめておきます。
サンバイオ事件をご存知ない方は↓の株価チャートをごらんください。

はい一目瞭然、時空転送されちゃっています。
4連続ストップ安をはさんでやっと売れたときには株価80%OFF!
スーパーのタイムセールってレベルじゃないです。
その間、私の体重は4%減!
倒産株以外でこれほどの断崖絶壁チャートはなかなかお目にかかれません。
ある意味貴重な体験をしたと思っていますよ。
■なぜサンバイオ(4592)を買ったのか?
2018年11月~12月は、株式相場がとても弱く、あらゆる株が奈落の底に落ちていきました。
そんな中で、サンバイオ(4592)だけは我関せずの粘り腰をみせ、2019年相場の活躍を予感させるものでした。
古くからの相場格言に「暴落相場の赤丸銘柄を狙え」というものがあります。
昨年のサンバイオ(4592)はまさにそのような状態でした。
私のメインとなる取引手法は【ブレイクアウト&トレンドフォロー】
新高値・・・つまりその株が上場以来もっとも高くなるポイント
(=株主みんなが含み益ウハウハな時)で買い、
トレンド(流れ)が変わらないかぎり、保有しつづけます。
場合によっては、さらに買いましていったりもします。
そういう銘柄をいくつも分散して持ちつづけ、落ちていく株は売っていき最後まで残る強い株を
つよく握りしめるやり方です。
10銘柄のうち7銘柄は切ってしまって構わないのです。
3勝7敗で上等!な手法です。
(すごく簡単に言っていますが行うのはけっこうむずかしいのです)
その一番手がサンバイオ(4592)でした。

■なぜ売らなかったのか?
私は2016年にそーせい(4565)というバイオ創薬ベンチャーで成功しています。
その3年前、2013年にもナノキャリア(4571)という銘柄(これもバイオ創薬ベンチャー)で大きく飛躍しました。
2013年→2016年→2019年というサイクルで、バイオベンチャーの大きな相場がくると見立てていました。
そして、その主役はサンバイオ(4592)である!と確信していました。
売る根拠がなかったのです。
それだけの大材料が内包されていたからです。
■それは突然やってきた

注射一本で脳梗塞が改善するという夢の薬【SB623 】 の臨床試験が失敗しました。
1/28に
米国における慢性期脳梗塞フェーズ2b臨床試 験及び日米で実施している外傷性脳損傷フェーズ2臨床試験が順調に進捗した 」
とわざわざ決算に併記してあったこと。
これで成功を確信し翌日に買い増しを断行。これが大きな間違いでした。
その日の大引け後に、
投与 6 カ月後に Fugl-Meyer Motor Scale(FMMS)がベースラインから 10 ポイント以上 改善した患者の割合(主要評価項目)について、本剤投与群は、コントロール群と比較して、統計学的な 有意差を示さず、主要評価項目を達成できませんでした。
とちゃぶ台をひっくり返すリリース。
「ええええええ」
顎が外れそうになりました。
次の日から4連続S安。8割あまりの時価総額が失われました。
11000円-2480円 15,000株 ▲127,800,000-
少なくとも、ポジティブコメントがなければ、買いましはせずに、損失も半分程度になっていたかと思うと悲しいです。
■まとめ
失敗は失敗と認めます。
【卵は一つのカゴに盛るな】
これを実践していれば、
すくなくとも退場することは無いです。
サンバイオ(4592)信用取引をしていた投資家の中は、口座残高マイナスになった方も多いそうです。
追加証拠金も払えずに音信不通になる投資家も出てきそうです。
※311の際のPUT売りなど、過去大きなショックの時はそういう事が多発しています。
幸い私は、現物取引のみなのでそこまでではないです。
(絶対額としてはとんでもなく大きいですけどね)
自分の買った銘柄を【バイオベンチャー】としっかり認識し夢を追うならリスクの配分をきっちり見直すことがだいじです。
森社長は雑誌社のインタビューで、「夢の薬”の開発は諦めていない」と
仰っています。
・詳細データ開示後、大日本住友(4506)と競技しながら次の可能性を探る。
・患者さんを層別に解析して条件を組み直す
・用量最適化
・外傷性脳損傷薬は20年1月までに条件期限付きの承認申請を目指す。
・日立化成(4217)グループの横浜工場で製造準備をすすめる。
・【販売】医薬品の販売支援・卸4社と資本業務提携
・並行して米国での開発を勧め、自社販売か提携を検討
・欧州・アジアなど広域展開も課題
SB623、いつの日か上市するように祈っています。
個人的には1億3000万損しても、特に人生は何も変わりませんでした。
平常運行です。
投資を長くやっていると、数億以上の増減はただのカウント数にしか思えなくなってきます。
日常生活では、20円安い野菜を買い求め走ったりしますが、このギャップがまた面白い。
数千万のロスカットは頻繁にありますが、さすがに9桁ははじめてだったので、思わずブログを書いた訳です。
この損失が完全に埋まるのは、秋口あたりだろうと思いますが、がんばります。
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